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Instagramアカウントを急成長させた成功事例3選を紹介

今回の投稿では、SNS運用で思うようにフォロワーが増えないと頭を悩ませる担当者さまにとって、SNS運用の考え方が180°も変わってしまう内容をお届けしていきます。

おそらく多くのSNS担当者さまは、商品を購入してもらうために、必死でフォロワーを集めていると思います。フォロワーを増やすためのコンテンツ作りやペルソナ設定に苦労されているのではないでしょうか?

もし、あなたが担当している企業アカウントのゴールがフォロワーを増やすことなら、そのSNS運用の方法は失敗に終わる可能性があります。その理由をこれからお伝えしてきます。

今回の内容は、弊社SNS Planning team で数多くの企業様のSNS運用やPRの支援をしている重川が日々行っているリサーチから

実際にうまくいっているアカウント事例集
事例集にあるアカウントの成功方法

をお伝えしていきます。以下にあげるアカウントはあくまで重川が日々さまざまなアカウントを見てきた中で特に参考になる、うまくいっていると思ったアカウントを中心に取り上げさせていただきました。

SNSがただの情報発信ツールではない

ことを理解してもらえる絶好の機会ですので、ぜひ最後まで読み進めてください。

『コスメ系メディアアカウントのKARA子の辛口コスメオーディション』アカウント

アカウント→https://www.instagram.com/karako_cosme/

このアカウントは一目でわかるようにコスメを辛口コメントし、ユーザーに優良なコスメ商品情報を発信しています。

アカウントの配色は赤、白、青と見やすく整えられていて、読者が一目で内容を理解できるように工夫されています。

赤と黒トーンで統一して、フォントも大きく、発見タブに表示された時に目を引きやすくしています。Instagramには、コスメを紹介しているアカウントが数多く存在していますが、KARA子のアカウントは、全て辛口コメントで、独自の基準値に合格したコスメと落第したコスメを紹介しています。良かった点、悪かった点がすべてストレートに書かれているアカウントはあまり見かけません。

紹介しているコスメに点数をつけて、ユーザーが一目で商品のスペックをわかるようにしているのもポイントです。

ユーザー目線で言えば、良い情報よりも悪い情報も掲載しているアカウントはとても貴重な情報です。

あくまでもユーザー目線で提供しているのが、ポイントです。何でもストレートに伝えてしまうと、炎上してしまう可能性もあります。KARA子の辛口コスメオーディションもあえて企業アカウントと公言していないのも炎上リスクを避けるためかもしれません。

企業キャラクターを作ることで強固なブランディングを形成している

このアカウントから学ぶべきことは、企業アカウントという位置付けではなく、この辛口KARA子として読者に認識させている点です。

キャラクターを作ることが、ブランディングの中でも重要な要素になります。また、ユーザーに親近感を持たせるために、実在する人物をキャラクター化しているためKARA子は3姉妹という設定になっています。実際にキャラ設定をしている企業は、Instagramでは多くありません。公式キャラを打ち出している企業は別として、ペルソナを作っていると読者に響きやすいです。

商品の差別化が難しくなってきた中で、アカウント、キャラクターで差別化していくことがSNS運用のキーとなっています。

キャラクター設定ができていない企業は、まずペルソナを決めて、キャラクターを設定していくことから始めることをお勧めします。

キャラクターを作る一番のメリットは、ファンを獲得しやすくなることです。実際にコメントを読んでみても「KARA子さんの意見を聞きたいです!」といったコメントも多く、キャラクター作りの大切さを知るきっかけにもなります。

これから生き残っていくアカウントの特徴は、商品の紹介だけのアカウントでなく、ユーザーが知りたい内容をレビューしてくれるアカウントです。アカウントを信頼しているユーザーは、紹介されている商品を「試してみよう!」と思いますし、信頼できるアカウントだから購入意欲も出て、財布のひもをゆるみやすくなります。

ブランドを盛り上げてくれる熱狂的なファンを生み出し続けるアカウント

2つ目の事例は、フォロワーを増やすためではなく、コアなユーザー、熱狂的なファンを獲得している『meeth touchup lab』アカウントです。ファン作りやファンの活用方法がうまいアカウントになります。

アカウント→https://www.instagram.com/meeth_touchuplab/

このアカウントの特徴は、店舗の店員さんもアカウントから募集して、熱量のあるユーザーを巻き込んで運営しているところです。募集内容も2次選考まであるので、本当にmeeth商品・ブランドが好きな人しかいないアカウントです。好きな人が販売、商品説明を行うことで、より説得力のある商品説明ができるのが強みになります。

応募したユーザーは好きなブランドに就職して、好きなブランドから認められた実感できて、よりブランドに対して、社員でありながら、熱狂的なファンにもなります。また、各都道府県でアンバサダーを1人設けているので、普及活動もうまく行えています。全国にアンバサダーがいることでブランドの強みにもなりますし、都道府県の中で1人しか選ばれないので、さらにファン化が進みます。

アンバサダーやファンが紹介投稿を増やすことで商品のレビューが雪だるま式に増えていく

レビューが増えていく仕組みは、アンバサダーが紹介した投稿を公式アカウントがさらにアカウントで紹介していきます。なので、拡散力のある投稿がどんどん増えていきます。

紹介する際にはマニュアルも用意されていて、

・ユーザーボイスもハッシュタグをつけて、投稿する
・フォーマットも用意し感想も書きやすい内容にしている

などレビューするハードルを下げる取り組みも行われています。レビューを書くことでプレゼントがもらえるので、ユーザーも積極的にレビューに協力してくれます。ユーザーボイスも集まり、プレゼントをもらえ、双方メリットがあります。ユーザー活用が本当にうまいアカウントです。

企業さんはフォロワーを増やしたいと考えてSNSを始めますが、本当に商品を好んでくれるコアなファンを見つけて、集めるための方法として、今回の内容がとても参考になります。

ヒットコンテンツを生み出す野村乳業のユニークなアカウント

事例2

アカウント→https://www.instagram.com/nomura_milk/?hl=ja

この野村乳業さんのアカウントは、ご覧のとおり、コンテンツの投稿形態が3~9投稿でコロコロ変わっています。腸活の投稿が多いと思えば、運動、睡眠、極めつけにはうんちの話など、ビジュアルの見せ方も全然違います。

情報発信を成功させるポイントは、世界観や統一感が重要になってきますが、このアカウントはそのルールで運用していません。しかしテイストはそれぞれ違うものの、全体で見るとそれほど違和感なくなじみ「おなかを育てる」をコンセプトに、おなかの健康に役立つ情報を発信するという点では、統一感を図れています。このようなやり方は、それぞれの見せ方でクリエイティブのテスト(ABテスト)をかねることもできるという点でも有効です。

ABテストを行うことによって、何がヒットするのか、クリエイティブの精査にもなるので、売れるコンテンツを探すのに優れているアカウントになります。

このアカウントから学べるポイントは、自社商品である乳酸菌飲料の発信だけではなく、乳酸菌がもたらす身体的効果など、幅広いテーマの情報発信という点です。自社商品だけにこだわらないところが大きなポイントです。広く捉えると、腸活から派生させた食生活がテーマになっている、ということが予想できます。一つ一つのフィード投稿に統一感を持たせていませんが内容を深掘りしていくと全体で一貫性が見つけられる面白いアカウントです。

フォロワー数10万人越えの『洋服の青山【ガールズアカウント】』アカウント

このアカウントは洋服の青山(ガールズアカウント)さんです。

アカウント→https://www.instagram.com/aoyama_girls/?hl=ja

ターゲットは学生、JK向けになっており、世間に定着している洋服の青山さんのイメージとは違っています。

実はこのアカウントは、JKの間で流行っている内容をコンテンツを発信していて、今ではフォロワー数10万を超える巨大アカウントになっています。メインテーマは、今どき女子の青春を応援するアカウントです。

一見、スーツとは関係ない情報を発信していると思われますが、しっかりと宣伝が行われています。高校生は卒業して、進学する人もいれば、就職する人もいます。そんな就活、大学進学に必要なスーツを購入してくれる層を狙っています。もちろん、発信されている情報は、今どき女子のトレンド情報です。

スーツの紹介はありませんが、今どき女子の情報を発信することで、身近な存在になり、いざスーツが必要になれば、「洋服の青山で買おう!」と思います。実際にこの方法でスーツの売上も上がっています。商品を宣伝するアカウントというよりか、見込み客を育てるアカウントです。

洋服の青山のような商品紹介のアカウントではなく、メディアのようなアカウントを作っておくと、ブランディングや宣伝に繋がります。コンテンツの内容は全然違うのですが、女子高生にフォーカスすることで、彼女たちが成長すれば、スーツ=洋服の青山という認識が出来上がり、スーツが売れる導線が出来上がります。Instagramだけではなく、他のSNSでも角度を変えた情報がユーザーにウケています。

メディアとなると情報収集など作業が増えていきますが、それが実行できれば競合アカウントにも負けない強いアカウントを作ることができます。

Instagramで評価されるのは、インスタ映えではなく、ユーザーに有益な情報

実はインスタって映えを重視しているSNSではありません。これはインスタが公式に発表していることです。インスタ映えは日本独特の文化で、公式インスタは有力な役に立つ情報を発信してほしいということを公式に発表しています。

画像に力をいれることに越したことはありませんが、メディアになっているアカウントで、綺麗さにこだわっていなくても、有力な情報が入っていればInstagramに評価されます。ちなみにインスタグラムのアルゴリズムには、写真の綺麗さは評価の対象に入っていません。内容が評価されてエンゲージメントが伸びれば、それも評価の対象にはなります。しかし、一定のブランディングを行う上では、世界観を統一することは間違いありません。

企業目線でコンテンツを考えず、読者目線で考えるのが基本的な考え方です。何を発信したいかではなく、ユーザーさんの声を取っていくことが必要になります。どういう需要があるのか、調査、アンケートを取っていき、集めたユーザーボイスを活用していくことをぜひ実践してみてほしいです。


最後までお読みいただきありがとうございました!

今後もEC、D2Cに関わる新規獲得施策やCRM施策などのノウハウをお伝えしていきますので是非フォローもよろしくお願い致します。


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