
<ブランディング事例>世界に誇る和牛のルーツ萩が育む見島牛でEC展開
地方の特産ECは、商品のクオリティが高いですが、その商品を認知させていくリソースがない企業様が多いです。
商品をより魅力的に印象付ける伝え方や競合を出し抜く戦略の立て方、売れるコンセプト・商品設定の仕方など山口県萩の離島、見島で育った国の天然記念物に指定された国産牛を販売するみどりや様のEC活用事例をお伝えします。
みどりや様の事業内容は、見島牛(みしまうし)という世界遺産に認定されている和牛の飼育と販売です。事業形態としては、見島牛を購入できる店舗、レストラン、ECになります。

この見島牛が年間数頭しか出荷できないという制限がかかっているので、売上拡大の難易度も高まっています。
種の保存していくためにも独占的に販売を管理しており、限られた資金を飼育管理にあてなければいけません。
販売する数が決まっていることから、売り上げ拡大が非常に難しいものでもあります。見島牛の保存のために認知の拡大と売上拡大が命題でした。そのなかで考えられたのが、見島牛とホルスタインをかけ合わせた混合の見蘭牛(けんらんぎゅう)というブランド牛を配合して作るということでした。そうすることで販売の「量」の確保を行いながら、見島牛の種の保存・育成を維持しています。
世界に誇る和牛のルーツが奏でる衝撃の味をコンセプトに!
まず見島牛は年に数回しか出荷することができず、かなりレアリティの高い和牛です。
気になるそのお味はすごく濃厚な味わいです。タレをかけずに、塩コショウで食べても、しっかり味がついており、その濃厚さから一度食べたことがあれば「これ、もしかして見島牛じゃない?」と二度目からは分かるレベルで深く濃い、肉本来の味がします。
見蘭牛においても見島牛の血を引いていることから非常に濃厚な和牛の味が堪能できるお肉になっております。特に牛タンは別格です。
このような希少な見島牛・見蘭牛を多くの人に認知してもらい、味わっていただくことで、結果として種の保存につながる。それを実現することを目的として、今回ブランドサイトのリブラインディングとより購入しやすくするためのECサイトのリニューアルを手がけました。
▼株式会社みどりやのWEBサイト▼
https://mishimaushi.com/
ECカートの決め手はお手頃価格でカスタマイズの自由度の高いShopify

無料でできることが幅広く、安価で作成できる、自分たちで色々なカスタマイズが誰でも簡単にできる、様々なアプリが実装されているのも魅力の一つでした。「熨斗の対応がしたい」「こんなキャンペーンがしたい」というようなニーズに合わせて柔軟な対応が可能です。さらに「今後取り組んでいくSNS連動やUGC活用」等も見据えてShopifyを選びました。
無料のテンプレートが豊富なので、成功しているサイトのように作成することも簡単に作成できます。ただ、本格的なカスタムになるとコードや有料のテンプレートを利用する事も検討が必要になります。最短で公開するならば無料でできる範囲で、1週間もあればサイトを立ち上げることが可能です。
ECサイトを上手く活用するための戦術は?

地方で有名な企業様は、ほとんどが実店舗の経営に力を入れておられています。しかし、人口の減少、実店舗ではなくWEBで購入する割合の増加が集客の苦戦につながっています。
コロナ禍の影響で実店舗だけではなく新たにECを展開して、黒字化を目指す企業様も多いです。企業様のECを活用する最終的な目的は、「実店舗への誘導」または「地方に足を運んでもらう」です。
まずはECで企業の存在を認知してもらい、自社の商品を食べたり、使ったりと、体験をした上で、現地で食べてみたいという思考に誘導できれば、企業様の一番良い形の導線になります。
理念と美味しさを絶妙にミックスさせるブランディングに悪戦苦闘
みどりや様は、天然記念物を保存していく使命感を持たれている一方で、認知活動、集客をどう取り組めばいいか迷われていました。みどりや様のパーパスを尊重した運用を行うためにも、何十回にも及ぶヒアリングを行っています。
形になってきたラフ案をみどりや様と共有しながら、サイトに掲載する文章の構成を試行錯誤しながら繰り返し、「少し尖った印象を与えていまうから、もう少しマイルドなコピーにしよう」などお客様が抱く印象を一番に考えて、表現をブラッシュアップしていきました。
一番の難所がサイト上でのお肉と牛の表現のバランスでした。食品としてのお肉を前面に出すような販売サイトと、見島牛という牛を主役としたブランドサイトのバランスを取るところに苦戦しました。
天然記念物である見島牛を全国に広めたい!
バランスを保つためには、お肉を求めてECサイトに訪れたお客様のニーズと見島牛をもっと知ってほしい事業者側の想いをうまく繋げる導線の設計とコンテンツの配分、配置が重要になってきます。
どちらに偏っても、WinWinの関係にはなりません。ECサイトを展開していく上で、消費者側と事業者のニーズを天秤にかけることに苦戦を強いられている企業様も多いです。
見島牛を広めるために今後のライフェックスの取り組みとしては、SNS(Instagram)を活用して認知を高め、サイトまでの導線を作っていくべきと考えています。
口コミや試食された感想など、人が体験した情報が見込み客に伝わるコミュニティを作成したり、場所を提供することで見島牛の認知に繋がっていくと考えています。
最終的には現地(山口県萩市)を訪れ、レストランで地酒を楽しみながら、食事をしてもらえれば、ファンも増えていくと考えております。
■株式会社ライフェックスについて
マーケティングプロデュースカンパニーとしてブランディング〜新規獲得(広告運用・PR)〜リピート顧客育成(CRM)まで一気通貫で支援を行う会社です。
